2011年11月9日水曜日

シェフ・ラムジー

最近はkitchen nightmaresという世界的なスコットランドのシェフ、ゴードン・ラムジーの番組にはまって毎晩のように見ている。アメリカの借金を抱えたレストランがラムジーに助けを求めるという、いわゆる現代的なリアリティーショーだ。

お決まりのように店内を改装し、新しいメニューを作らせ、客入りが上々になると筋書きで終わる。最初には店のものを試食するが、そのあとには決まって料理場のチェックがはいる。冷蔵庫(冷蔵室というのだろうか)には腐った野菜、賞味期限がとっくに切れているだろう肉類などが「発見」され、その処分、清掃からラムジーの改革が始まる。どのレストランも、たいていはきちんと管理されていない。

思えば、普段見知らぬレストランになかなか気軽に入れないのはこういったものに対する警戒心が働くのかもしれない。ラムジーはひどい料理は決して飲み込まない(少なくとも番組上では)。しかし、実際仕事の昼休みを使ってお昼を食べにきたとき、または家族連れでレストランに入ったとき、ひどい料理がでてきたときに何も口にしないわけにはいかない。注文し直すとか、違うレストランに入るとかという時間も根性も普通はない。

番組上ではライスなどは作りおきしたものを何日ではなく、何週間も客に出しているようだ。そういえば炊きたてだな、というライスをここポルトガルのレストランではあまり食べたことがない気がする。よほど、100パーセント冷凍品のフライドポテトを注文した方が無難だ。

最近はだんだん、リスボンでもエヴォラでも、どこの行きつけのレストランも失格の域に入ってきた。ラムジーのように「これ自分で食べてみろ」と一度言ってみたいものである。半生焼けの豚肉や、ひからびたような野菜がでてきたら本当に食べようがない。

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