「パウロ」では一軒のパン屋さんのように、毎日あんぱん、メロンパン、カレーパン、クリームパンから始まってポルトガル伝統菓子まで、手書きの説明もあるので全て手作りだというにおいを前面に出している。さらに日替わりにパスティエの制作ケーキがある。もちろん店の名前からしてのメインのカステラも、3種類常時ある。ただカステラより興味深いものの方が多い。
昼食はよくなく、個人的にはなくていいと思う。こういう店なので、ランチタイムのメニューも独特なものを出す。しかしせっかくのこのおしゃれな店も、若いブラジル人のスタッフは多忙な様子を丸出しにする。ウエイトレスさん方々は大きな声で話し、狭い店内を足早に駆け巡る。どこのテーブルからでも声が響き渡り、メニューの説明もいちいち耳に入ってくる。何となくずっとせかされる感じで支払いもカウンターに行って済ませてくれ、と言われる。自分は仕事の合間にしか来れないが、ゆったりとした時間はまず過ごせない。
店では上品でありたい女性が対象のお客さんらしいので、2回ランチを食べれば満足できるか、という量である。そもそも40の醜い男が一人で行くところではない。元々目当てはどちらかと言えばデザートであって、それに別に日本食を食べなくても生きていける人間である。店が多忙なのは明らかで、時々電子レンジで加熱されたディッシュまででてくる。
はっきり言って、元々カフェとしてのメニューが存在し、常時サンドイッチやオムレツ、さらにオムライスまであるのだから、昼食の創作メニューまではいらないと思う。わずかな時間でも息抜きができるところなら、また行きたいところではある。
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