2009年10月14日水曜日

選挙

前の日曜日、嫁の投票につきあって会場に着くと、ふと「在ポルトガル外国人投票者用」の案内が目についた。いままで一度も選挙に参加する機会がなかったが、別に政治に関心がない人間ではない。税金をあれだけ払っていてどうして選挙権がないのか、ということを誰かに訴えたい。係の若い人に質問すると「投票できるはずです」と言うので驚いた。もしかして選挙できるのかもしれない。急に訪れたかもしれない投票の機会に心が躍った。どこのだれに投票すべきか迷う。
そこで投票に必要な住民番号を聞かれたが持ちあわせていないので、別室に導かれて調べてもらったが、身分証明証の番号から名前が出てこない。係の人がいろいろ電話で聞いたあげく、結局日本はポルトガルで選挙権を持てる国に属していない、という説明を受けた。
選挙権を持つ国はEU加盟諸国、旧ポルトガル領国、ノルウェーやスイスに限られていた。とはいえ、その国のパスポートを持たない人に選挙権を与えるのは、ほんの数年前には考えられなかったことで、わずかな希望の光がさしてきた気がした。一生選挙に参加できないと思っていたが、意外に投票できる日は近いのかもしれない。

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