2013年7月23日火曜日

バイク no2

自宅のあるオエイラス市から、サオ・カルロス劇場のあるリスボンのシアド区までは20km、時間にして車では渋滞の中1時間10分、カスカイス線の電車の利用では40分、そして今シーズン中利用した125ccのスクーターでは30分。

台湾製のスクーターは、昼夜問わず、暑い日にも寒い日にも、風の強い日にも、大雨小雨の日にも走り続け、結局故障もなく皆勤した。大型のスクーターで、やや重い印象はあったが走りは良く、渋滞の中でも例の車と車の間を通り抜ける、違反であるが警察には停められないという、走行も完璧にこなせた。もちろん高速も走ったし、橋も渡った。市内の駐車(バイクなので駐輪か?)の問題も全くなかった。

一年で9000キロ走って、問題も起こさず事故になりそうな状況もなく、完全に合格のはずがクビになった。

バイクは人ではないが、もし話ができるのであれば、なぜクビになったが、全く納得がいかないところだろう。

スクーターはあまりに運転がたやすくできて、つまらなくなってきたのだ。

自動車免許で運転可能な125ccのクラスでも、ギヤチェンジが必要な本格的なバイクがある。幸いにも、スクーターを売りに出したら一週間足らずで売れたので、新たにそのお金でバイクを買うことにした。中古にいい値段のがあり、さらに新たにヘルメットを買えるくらいのお釣りが出た。

早速買ったホンダのバイクを乗ってみると、ギヤチェンジの感覚に慣れるまで、なかなかスムーズにいかない。そもそもスクーターが簡単すぎて飽きていたので、今はそこらのドライブだけでとても楽しい。

バイクの世界に「はまる」と抜けられないらしいが、この調子だとバイクの免許も必要になってくるかもしれない。



2013年7月4日木曜日

カーシート

3歳半になる息子は、今までクルマに乗るときには、常に後ろ向きのベビーシートを使っていた。
というのは、スエーデンのサイト(carseat.seやkindseat.com)でベビーシートの安全性について書かれてあり、少なくとも4歳までは、進行方向の後ろ向きに設置できるベビーシート使うべき、とあったからだ。
そこには、後ろ向きに座るシート(リアファイス)の長点がヴィデオ付きで説明されてある。
正面衝突などでの事故時、前向きに座る子供は、4歳くらいまで首がしっかりしないので、
事故のインパクトで首を剥離骨折などをするそうである。
実際に事故にあってしまった体験談や、ダミーを使ったシミュレーションがサイト内で見れた。
なぜスエーデンかといえば、リアフェイスのシートが推奨され、数多く販売されかなり普及しているそうだ。

ポルトガルはどうかといえば、1歳を過ぎたあたりから普通は前向きのシートに座らせ、普通の店ではリアフェイスシートは12ヶ月までで、それより大きいのは見当たらない。
事故は起こらなければいいに越したことはないのだが、そこはいつ、何が起こるかわからない人生である。
後悔はしたくない、の一心でそのサイトでネット販売されていた、6歳、25キロまで使えるというリアフェイスのシートを買った。
決して安い買い物ではなかった。

それは6ヶ月になる頃に使い始めたので、それからずっと、日々の通学に使い、
長い旅行に出たり、そこで食べたり飲んだり、車酔いして吐いたりして、
何度もカバーを外して洗濯したり、汚れをとったりした。
黒のシートカバーの色は洗濯や日光で薄れてきた。
このように、息子の成長と共にしてきたのである。



しかし、ここ最近になって大きな問題が起きてきた。シートベルトを止める例の金具のシステムがなぜか壊れて、
プラスティックのカバーが外れて、しっかり閉じなくなってきたのだ。
息子が思い切り引っ張ったりすると、はずれる。
実際に事故に遭遇してしまったときは、そのような壊れた状態では安全性も何も、元も子もないではないか。



早速問い合わせたcarseat.seによると、その金具の部分は、注文で100ユーロはかかる、そのうえ品切れだ、という。
このシートは4歳まで使う予定であったが、このようにベルトが何度も外れてしまう状態を見て、
ついに前向きのシートに変える決心をした。




今日、学校から帰ってくた息子に 新しいいす、ためしてみるか? と聞くと
sim,quero!(パパの日本語は理解するが、返事はポルトガル語で返ってくる)
というので食事後、ママとドライブに出た。

シートに乗るときも、シートベルトをやっと大人と同じように締めるのも、うれしそうだった。
ようやく、進行方向に目を向けながら乗れて、第一印象は はやい! だった。


これで息子もまた、ひとつ大きくなった気がする。