この現代社会でも一週間に1,2度しかお風呂に入らない人がいる、というのはこちらヨーロッパで生活している人ならときどき耳にすることだ。生粋のヨーロッパ人であるヨメはその話になるといつも「自分たちの家族は曾祖父母の代から日に2度お風呂に入っていた」と言う。
習慣も人それぞれ、ということになるがつい先日、息子の預け先の保育園でどうしてもわかってもらえない一件があって、この「将軍」でのエピソードを思いだした。
息子は朝早く保育園に送り出すが、夕方6時に迎えに行く際いつも預けた時と同じ服を着ている。何度も送迎係のヨメにお昼寝の後は着替えをしてもらうように頼んでもらったのだが、依然として同じ服で帰ってくる。一カ月してから父親の自分がその件だけのために直接出向いて話したところ、しばらくはしぶしぶ着替えてもらえるようになった。
先週は息子の調子が悪く、せき込んで朝から熱があったりして毎日保育園に行くか行かないか決めかねないという、その状態の赤ちゃんがまた同じ服で帰ってきた。朝は肌寒く、昼間は暑いというこの時期である。理由をきくと、「着替える際に肌が風に当たって良くない」という。病気にならないために同じ服を着続けるという理屈は先の16世紀のヨーロッパ人と変わらないではないか。
赤ちゃんには一日に何度も着替させてあげるというのは「淋浴」という常識ではなかったか。しかし何人のポルトガル人の友人に聞いてみるとそういう習慣はないという。当然保育園では話が通じなかったわけだ。保育園で怒る父親はさぞかし非常識に見えただろう。
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