2014年10月21日火曜日

SAMURAI ÉVORA

相変わらずエヴォラには大学の方へ教えに向かうが、最近、この1年くらいはいつも同じレストランで昼食をとっている。
それも、最近なんだか昼休みが楽しみになってきたくらいだ。
というのは、伝統的なアレンテージョの料理を味わえるエヴォラにいながら、中国人経営の、すし+アルファのレストランに通うことになってしまったから。
大学からは城壁を沿って通って歩いて5分、客席が200はあろうかという大型レストラン、名前はSAMURAI。
例によって、数多い中国人経営のレストランは日本人には敬遠されていて、一般的には日本で馴染み深いお寿司とは程遠いものを出されるのが、ヨーロッパでの通常のイメージではないだろうか。
そういったわけでしばらくこの店も、店の名前や、けばけばしい店内装飾から、まず行かない店と思っていたが、ある時誘われて行ってしまった。
ビュッフェ式の、食べ放題。握り寿司は、サーモン、まぐろ、タイ、バターフィッシュ、えび。巻の方は数多くあり、半分以上はカラフルな、フルーツも使った制作もの。
その他にも、鉄板焼き用のコーナー、チャーハンや焼きそば、手羽先のような通常の中華料理店にあるメニューのビュッフェ、フルーツ中心のデザートもある。
値段は飲み物なしで、昼9,90,夜は12,90ユーロ。
レストランは非常に繁盛している。いつもエヴォラの別のところではまずお目にかからないくらいの数の人がいる。しかし、どんなに人が多くても、品を切らすことがない、立派な店だ。
肝心のお寿司のほうだが、ネタは新鮮で、マグロは日によって質が違うが、一度素晴らしく美味しい物にあたったこともある。
握りに付いているシャリ、ご飯は味、やや固めの炊き具合といい、全く申し分ない。
自分には嬉しい事に、ここには醤油にむかし回転寿司であった、甘口のしょうゆがある。
日本にいた時分はもう一昔、26年前のことだが、当時何度か行った回転寿司ではいつも甘口醤油を選んでいた。
ヨーロッパで、しかも海岸から離れた、エヴォラで食べる、中国人のすしが、むかしの回転寿司を思い出させるとは、決して想像できないことだった。
何度も通っていたので、ある日、店のオーナーさんから声をかけられた。 何か、ネタであったほうがいいと思うの、ありますか。
なにか、お寿司でおかしいと思うことありますか。
自分たちには伝統的な料理ではないので、いつも改善したいと思っている。
。。
自分ごときにこのようなこと聞いてくるなんて、素晴らしい心構えだ。
このような謙虚な、レストラン経営の中国の人たちは自分のイメージに全くなかった。
ネタについては、色々提案したが、その中でそれまでなかったかっぱ巻き、がメニューに取り入れられたようだ。
ほんとうはたまごが欲しかったのだが、たまごは作るのに時間がかかり、割にあわないという。
http://www.tripadvisor.com.br/Restaurant_Review-g189106-d3529113-Reviews-Samurai-Evora_Evora_District_Alentejo.html

0 件のコメント: