2011年9月11日日曜日

フェスタ ド アヴァンテ 2011

2度目の「フェスタ」のオープニングコンサート、オペラガラコンサートは一言で済ませば、誰もから認められた最上の出来だった。細かく舞台裏の出来事を書こうとすると、いつまでたっても終わらない気がする。

今のところ、指揮をする機会は年2、3のペースなので次回いつそういうチャンスがあるかわからないが、指揮そのものの仕事は相変わらずやっていて楽しいと思った。

音楽以外の部分、実際のリハーサルなどではないそれ以外での人とのコムニケーション、政治的な役割、などでの負担は大きく、企画の段階でなかなか思い通りにいかずなぜ自分がこのコンサートを指揮しないといけないのか自問していた。今回の仕事は6月から始めたので3ヶ月間、いろんな人と賛同しながら仕事を進めるのはかなり大変だった。

今回指揮そのものがうまくいかないようならもう指揮というものは金輪際やめようと決めていた。それより、途中でもうやめようとも何度も思った。

今回のような2万人を前にしたコンサートでは何人もの人が仕切りたがる。自分もそのうちの一人だったのだが、そのような人たちとは衝突なしては会話できず、最終的には妥協した形になった。自分がマネージャーとして今回の仕事のために連れてきた人も最初は協力的だったがそのうち逆に恨まれてるようにまで関係が悪化してしまい、思うように動いてもらえなかった。

コンサートは一目では華やかに見えて、舞台裏で何が起こっているか知っている人はごくわずか。自分に求心力がないせいで、何もかもに妥協したようになった、コンサートで指揮する自分の姿は舞台で踊らせられるマリオネットのように感じて屈辱的な気分にまでなった。

新聞に批評がでた。何もかもほめてもらった。かといって、これからの指揮の活動が活発になる訳でも全くないし、自分には笑みはあまりない。

指揮そのものより、それ以前、それ以外の克服すべきハードルが高く、自分自身の無力さを大いに感じさせられる今回の仕事だった。

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