ピアニストとしての出演はなるべく引き受けたくないものだが、何せ元劇場監督のピナモンティ氏から直々頼まれては断るわけにはいかない。そもそも、ピナモンティ氏からはいい評価をもらってきたが、どうやらピアニストと思われている。
ベロナのアレーナの合唱団との共演だったが、リストの「Via Crucis」という息も絶え絶えの晩年の作品で、それを1日に普通のリハーサル、総練習、本番と何度も通して演奏しないといけなかったのは閉口した。1000人ほどの人口の町、カストロヴェルデの古いカテドラーデに800人ほどの人が集まり、テレビ局がライヴ録画した。なかなか面白い体験をさせてもらったが、ピアニストとしての出演はいつも後に寂しい感情が残る。
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