2009年7月15日水曜日

マルベラ

7月も半ばに入り、例年なら休暇に入るところだが、今年はリスボンにとどまることになりそう。去年の今頃はポルトガル北部のエスポゼンデという田舎町で、10日間仕事も兼ねて滞在したが、強烈な印象を与えてくれたのが、当地にあるの「マルベラ」Marbelaカフェ。世界最高級のケーキ、チョコレートを作っているところで、オリジナリティ、繊細さ、上品な色彩感、いろいろ試してみたが、驚きの一言。疑いなく、最高のもの。今まで、ウイーンのすべての伝統的カフェをはじめ、パリやリヨン、ミラノ、日本のおいしいといわれるところでいろいろ体験したが、この「マルベラ」はそれと品質的に同等、またはそれ以上のレベル、値段や家庭的な雰囲気を考えれば、全く比較対象にならないと思った。いつも混んではいるが、待たされることがないのがいい。

2009年7月9日木曜日

大学の仕事

エヴォラ大学での今年度の仕事がほぼ終わった。3週間足らずで、フランクのヴァイオリンソナタ、チャイコフスキー、プロコフィエフのヴァイオリンコンチェルト、ヒンデミットのトランペットソナタ、などという大曲をはじめ、結果的に20人近くの生徒、30曲をこなした。今回は自分自身のプレゼンテーションの意味合いが少なからずあり、また4、5月、仕事していなかった時間を取り戻すためもあって、こういう自己記録的な仕事になった。契約は6月に入ってやっと提示され、給料は1月より未払い。支払い手続きの書類を見ると、あらゆる人たちのサインで書面いっぱいにぎっしり詰まっている。そういうお偉い方々一人ひとりが、何日間、何週間不在だったりするだろうから、こういう手続きはいつまでたっても終わらないのは目に見えている。あげくのはて、そういう書類を運搬する係、その人が徒歩?でエヴォラ大学の諸校舎をめぐっているというのだから、そのおじさんがちゃんと仕事していないと、どうなるかは目に見えている。例えば、距離にして1キロくらいの音楽科から大学本社への運搬は、2週間かかっていた。各事務の人たちは慣れ切ってしまっているのか、みな平気な顔をして話してくれる。