2014年2月9日日曜日

リスボンの日本人学校

リスボンにも日本人向けの学校がある。息子が5歳になる年、幼稚園の年長から通う予定だ。
息子が生まれたときから、日本語教育のことは心配していて、ポルトガルの学校に通うであろう息子の日常生活では必要のない日本語だが、
父親である自分は息子とは日本語だけで会話をするようにしている。母国語である日本語を話さずして、自分の子供と親子の関係を築くことはむずかしいのではないだろうか。
4歳になって息子は、とうに父がポルトガル語を理解するのは見透しており、返事はポルトガル語であり、特に最近は息子の口から日本語がでてこない。
日本語のみでの会話は今のところ無理強いしないが、まだ会話がとても成り立たない。
そういうわけで、この日本人学校にはちょっと期待を寄せている。
日本人学校、というが正確には補習校という名前がついていて、週に一回、土曜日の午前に国語と算数の授業をやってもらうという、ごく小さな集まりだ。
学年に多くて3,4人、少なくて0という、この街、リスボンにはヨーロッパの首都としてはめずらしく、日本人ファミリーが少ない。
先日、ある土曜日の家族の外出中に、偶然近くを通っていたので、アポ無しで下見を兼ねて覗いて見ることにした。
4歳になった息子は新しい学校だ、とウキウキしていたのもつかの間、建物内に入り、父兄方々が話をされているのを見るなり、パパの後ろにくっついて離れなくなってしまった。
父兄の方々を話しをする。息子のことを説明すると、直接「何さい?」と訊いていただいた。
すると、指を4本立てて見せた。
それだけのことだが、親以外で初めて息子が日本語の質問に反応するのを見て、いやにうれしくなってしまった。
後は何訊かれても、とにかく恥ずかしがって何も答えようとしなかったが、親としてはこれを機会に息子がどれだけ日本語を理解しているか、披露したくてしょうがなかった。

0 件のコメント: