2012年6月10日日曜日

ユーロ2012

ユーロと言っても、今日ポルトガルのような国が苦しめられている財政破綻のことではない。昨日始まったサッカーの話だ。

ポルトガル人はクラブレベルもそうだが、国対抗の試合になると普段見せない、愛国心を剥き出しにする。まさに国をあげて戦おう、という勢いであちこちでイベントなどが行われる。BES銀行が主催した、国代表のために走ろう、というマラソン大会には万単位の人が参加したようだ。

今回も数多くのスター選手を抱えた代表チームだが、現在のポルトガルの状態に合わせたように、自信を失っていていい成績を残せる気配はない。 厳しいグループに入ったこともあるが、3試合で終わって帰ってくるだろう。

サッカーは恵まれた環境にあり、財政的にも高いレベルにあって、ポルトガルの誇れる分野の一つだが、この最後砦も崩壊するとなると人たちの落ち込みぶりは目に見えている。 

隣国スペインも財政破綻寸前で、ポルトガルの人々には明日仕事を失うかもしない不安が常につきまとう。 サッカーもこのざまでは、何がきっかけで自信と誇りを取りもどすことができるのであろうか。