2010年11月18日木曜日

「ペイント ミー」

ここ1ヶ月前からアシスタントコンダクターとしてかかわっている、ティノコ氏作曲の新作オペラ「Paint me」ではいくつかの未経験の事実がある。
ひとつは、出演する6人の歌手、指揮者までが全員自分より年下ということ。今まで、どんな劇場のオペラ制作でも自分はチームで舞台監督のアシスタントやソプラノ歌手と並んでいつも一番若いか、ということでいつも仲間から優しく扱ってもらっていた。それが当然年月もたったせいもあるが、一気に中間を通り越して一番年配の方になってしまった。
もうひとつはこのプロダクションにかかわっている人が一人をのぞいて作曲家以下同じ国籍ということ。今まで20か30かもしれない数のオペラ制作にかかわってきたが、いつもインターナショナルの顔ぶれで、そういうのになれてしまっている自分には本当に珍しいことだ。
あと、舞台稽古にオペラの作曲者が同席しているという状態も、そういえば今まで経験したことがなかった。
そういう初物ばかりで戸惑う未熟な自分には「アシスタント」という肩書きが本当にぴったりである。